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テニス · 2021年8月24日

テニスボールの5つの要素

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テニスをする方が最初に私のところへ来て、ショットのコントロールを良くしたいと言うとき、私は「自分のショットに何が足りないと思いますか」と尋ねます。もっとも多い答えは、コースの精度をもっと上げたいというもの。たいていの場合その答えは間違っていませんが、まずはボールの飛び方と、テニスボールの5つの要素を理解する必要があります。

1. スピード

スピードは測り方がいくつもあり、ボールのテンポと呼ぶこともできます。私はよく、1から10までの10段階のスピードで打ち分ける練習を選手にさせます(1はミスをしない範囲でもっとも遅く、10は出せる限りで最速)。これはすべてのショットで行え、しかも非常に具体的にできます。たとえばフォアハンドのダウン・ザ・ラインで10段階、あるいはワイドへのスライスサーブで10段階、といった具合です。

2. スピン

スピンも1から10で測れますが、テニスのスピンには スライス、トップスピン、フラット(無回転)の3種類があることも忘れてはいけません。それぞれのスピンがボールの飛び方にどう影響するか、そして各ショットで自分にとってもっとも効果的なスピンの量と種類は何かを知ることが、この要素をうまくコントロールする鍵です。

3. 方向

方向は、初心者にとってもっともコントロールが難しい要素のひとつです。ラケット面の角度とスイングのタイミングを操るのは、簡単ではありません。ショットの方向をコントロールできることは非常に重要で、そこから相手をコート上で動かせるようになります。

4. 深さ

深さは、ふだんもっとも意識されない要素です。プレーヤーはこれを軽んじたり、すっかり忘れたり、良い深さのコントロールがどれほど重要かに気づいていなかったりします。レベルの高い選手は、自分の深さのコントロールと、それが相手に与える影響を熟知しています。相手の弱いサイドへ深く打ち込み、その次にドロップショットのような短いボールを続ける。クラブテニスでは、これが非常に有効です。

深さのコントロールを磨くほうが、相手を左右に動かすだけよりも効果的なことすらあります。多くのプレーヤーはネットに出ることに自信がないため、ドロップショットで短く落とせば、相手をコート上の居心地の悪い位置へ引き出せます。

5. 高さ

高さは、あらゆるレベルのプレーヤーにとってとても重要な要素です。ネットの上をボールに越えさせることが、誰にとっても最初の関門だからです。私はふだん、初心者にはネットの上を高く、ゆっくり打つよう教えます。安定性が増し、ショットとショットの間により多くの時間を得られるからです。  

上達するにつれ、ネットを越える高さはたいてい低くなっていきます。ただし、男子ツアー(ATP)でさえ平均のネットクリアランスは60〜110cmであることは知っておく価値があります。これは多くのクラブプレーヤーを驚かせます。確かにプロは、角度をつけたいときやベースラインから打ち抜くときには、ネットの低いところを通します。それでも彼らは、誤差の余地を残す必要があるのです。つまりネットの上およそ90cmを狙い、時にそれより低く、時に高くなりながらも、ネットにかけてポイントを失うことは避けている、ということです。

考えてみてほしいこと

ひとつ持ち帰ってほしい問いがあります。あなたのボールは、弾丸のような軌道でネットを越えてほしいですか。それとも、虹のような弧を描いてほしいですか。低くフラットなショットは成功率が下がり、ラリーを安定して続けるのが難しくなります。一方で高すぎれば、相手にあなたのショットを追いつく時間を与え、ウィナーが決まりにくくなります。

テニスは戦術と戦略のゲームです。5つのボールの要素を理解すれば、相手に対して優位に立ち、自分のレベルをもう一段引き上げられます。

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